♯ヌレ子セリー牛の種類の見分け方‼︎^^ー
- 2018.01.31
- 畜産
ヌレ子っていうのは、3ヶ月未満のちびっこ牛のこと。
可愛い盛りのモーモーズ♡
沖縄では毎月27日に行われるヌレ子のセリ。
畜産で主流な牛の種類が全部いるので写真を使って説明。
その前にちょこっとセリについて。
↑市場:
お買い上げした購買者ごとに部屋を分けてあるよ。
ここから牛は購買者の農場に運ばれていくの。
運ぶ前にミルクを飲ませて長旅に備えまーす。
あたしの社長はセリが終わった牛をトラックに乗せて運搬する仕事もしてるから、あたしはこの牛たちにミルクを飲ませる手伝いをちょこちょこしております!
あたしの社長は毎月20頭〜30頭。
飲まして乗せてはい!行ってらっしゃい!
では、牛を見てこ〜
↑これはホルスタイン。みんな見たことあるねー
乳牛では一番ポピュラー。白黒柄が最大の特徴。
↑これはF1(エフワン)。
お腹や足に白い柄が入ってるかと思いきや、ホルスではなーい。
ホルスを母に、父を和牛とするいわゆるハーフ。
F1の特徴は、黒ベースの毛で、お腹や足に(たまに額にも)白が入ってるということ。
写真の牛にはおへそのとこと、片っぽの後ろ足に白が入ってるね〜靴下みたいで可愛い♡
↑これもF1
おへそと両後ろ足に白が入ってる〜
↑これもF1で
↑これもF1
F1はいろんな遺伝の仕方があるから、白が入ってないF1は見分けにくいね!
さらに詳しくなら‼︎↓
♯F1とは一体なんですか!
F1とはfirst filial hybridの略で、一代交雑種のこと。
上記の通り、ホルスと和牛のハーフ(交雑)の牛。
そもそもなぜF1がいるのか気になるね!
ホルスが母牛ということで、ホルスがいるところといったら酪農家!
F1は酪農家からやってきまーす。
でも酪農で扱うのは乳牛のはず。なんで和牛の種なんかつけるのよー⁈
うむうむ〜
それは初めて子を産む母牛のお産が失敗しないためよ〜。
初産というのは和牛でも、うまく生まれてくれないことがあるから。産道狭いしね。
ホルスは和牛より体が大きい分、胎児も大きいし、お産事故の可能性も高い。
大きさの違いを数字で見たらこんなん↓
ホルス:地面から背中までの高さ(体高)140〜150cm
体重約600〜700kg
和牛:体高130cm前後、体重450kg前後
だから、ホルスは最初の種付けで和牛を入れる。
それも小さめの血統の和牛をね〜。
そうするとF1が生まれる。
でもF1からホルスのような乳質の牛乳は取れないから売っちゃいまーす。
で、これを買う農家はF1をどうするのかというと、受精卵移植をするための母牛として育てるの〜。
もちろん肉にもなるよ〜
国産牛ってやつね。
国産和牛は黒い和牛のことだけど、
国産牛はホルスとかF1のこと。
乳牛のオスは乳も取れないので肉になるしかないよ!
それか闘牛かなー笑
戻って受精卵移植とはembryo transferのことで通称ETっていうよ。
対して家畜人工授精はAnimal Inseminatorのことで通称はAI。
F1は和牛の血が入っていても、和牛としての登録が不可なの。
だからF1を和牛として出荷はできない。
そんな時!移植しましょーとなる。
和牛を買おうと思ったら平気で60万〜80、90万するけど、F1なら15万〜30万程度(in 沖縄)
安く母牛を買ってきて、その子に和牛の受精卵を移植し、和牛を身籠って頂くというコンタンです。
母体として優れている和牛のメスから卵子を採卵し、種雄牛の精子で授精させ、それをF1のお腹へポン‼︎
そうすれば生まれた子は和牛として世に降り立つのさ。
ただこの子牛を売る場合、セリの時に’受精卵移植’と申し出なければいけないけどね。
うちにはF1が15弱いるかな〜
徐々にママになっていってるよ〜
次は『そんな安く買えるならみんなF1のほうがいいやん⁉︎〜F1のメリット・デメリット』をお届け〜
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