牛・家畜人工授精師①どんなことやるのー
- 2017.09.06
- 畜産
♡家畜人工授精師について①どんなことやるのー
牛、豚、めん羊がありますが、あたしが牛・家畜人工授精師なので、牛について説明しよーっと、そうしよー。
この免許は酪農・畜産農家の牛の繁殖のために必要な国家資格で、家畜たちには人工的に授精させ子牛を産んで頂きます。
このときの母体となる牝に、母牛とマッチする雄(種雄牛)の精液を注入し受胎させる人を人工授精師といいます。
交尾ではなく人が種付けをするんですねー
♡人工授精のやり方
- 精液ストローを購入。(精液は細いストローに入って凍結され販売されてる)
- そいつを解凍して、人工授精の器具にそうてん
- 牛の肛門に片方の腕をねじ込み糞をかき出す
- 直腸越しに繁殖器官などを触り、状態チェック
- ちゃんと繁殖器官がスタンバイOKなら、さっきの器具を反対の手で膣から挿入
- 直腸ごしに子宮頸管を掴んだまま、器具をどんどん進める
- 子宮らへんまでたどり着いたら、届け卵子まで‼︎と願いを込めて精液発射
ざっくり言ったらこんなん。
この手順を初めて知ったときたまげたよ
直腸ごしに臓器をつつつ掴む?
おいそれまじか。
☆精液が入ったストローを凍結保存するための窒素タンク
☆ふた開けるとこうなってて、6種類のつまみにはそれぞれカップが付いてて、ストローが仕分けできる
☆カップの中はさらに区切られてて、種類ごとに保存できて便利
☆一本ストローを取り出してみるとこんなん。このほっそいやつに、種牛の名前がちゃんと書いてあるけど企業秘密だから今回は伏せるねー
☆なんか可愛いこのハサミでストローの端っこを切る
☆種付け道具。もはや飛び道具。銀色の棒と透明な棒
☆精液準備完了。さっきの透明な棒は筒型になってて、そこにストローを入れる。そんで銀の棒は二重構造になってて、細い方を透明な棒に入れると画像のようになる。最後に太い方の銀の棒を、全部覆うように被せれば最終形態になる。
☆牛捕まえる。しっぽもね。フリフリして邪魔だから。
☆陰部と肛門しっかり洗う
☆こんな長いポリ手袋を装着してアルコール消毒
☆肛門に侵入。糞出しするけど省略ねー
☆まだまだ入るよ〜。腕の下のシワシワが陰部ね。さっきの銀の棒は、反対の手でそのシワシワに入れてくよ〜
そもそもなんで肛門に手を入れるかというと…
腸ごしに、腸の下にある子宮頸管をしっかり掴むため。これは陰部から子宮に続く道の一部で、ただの道じゃなく硬くて入り組んでるから、掴んで動かしながらうまいことさっきの銀の棒を入れてくのー。
↓白い道が腸・赤くて真ん中の太いとこが頸管、やじるしみたいな形のが子宮笑
肛門に手を入れた時に、腸ごしに繁殖器官を触診するんだけど、これを直腸検査、通称ちょっけんというー。
とりあえず授精師は直検の技術が必要。
とにかくちょっけん
子宮・卵巣などが正常に機能しているか検査するよー。
わーめっちゃ勉強だねーあたしも画面見過ぎて目が疲れた‼︎笑
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